起業、起業家を志す方の応援サイト、ENTRE STAGE。起業、独立、開業を目指す方を支援します。



起業ナビ

【プロフィール 】
  • 岸田税務会計事務所
  • 税理士・所長
  • 岸田 亜矢子 [ きしだ あやこ ]
  • 1967年生まれ 長野県飯田市出身

  • 1987年〜 会計事務所勤務
    1993年  税理士合格
    2003年  東京都足立区にて独立開業

vol.3(2008/1/9)起業の為の入口

 始めまして。東京都足立区で開業しております岸田と申します。
 高校卒業後、大原簿記学校へ入学。2年間で4科目合格。その後会計事務所に勤務しながら最後の1科目を取得。26歳で税理士合格。そして、37歳で足立区にて独立開業。
 縁もゆかりもなかった足立区で開業し1年経ちましたが知り合いも増えてきています。ゼロから出発する事の楽しさと厳しさを肌で感じているところです。

 さて、私も皆様と同じく『起業家』である訳です。職種は違っても同じように悩み同じように苦しみを感じます。しかしその先には必ず『喜び』があると言う事を、経営者に多く接する機会があるだけ他より多く知っている。それがちょっとの利点なのかもしれません。
 そんなちょっとの利点を皆様にお伝えしていきたいと思います。
 今回は第一回目ですから、起業の為の入口をご説明します。

【 自分の強み 】
 起業ブームですが、起業をするのは簡単、しかし継続するのは大変です。起業しても5年後残っているのは1割程。その1割に残るために自分の強みが何であるのかしっかり認識していますか?その強みを前面に出す事が生き残る為のツールの1つです。
 資格があってもその資格を持つ人が世の中にどれだけいるのか。その資格が本当に強みになるのか。自分の強みとは何も資格だけではありません。その人の人柄も強みの一つになる仕事もあるのです。自分の強みが何であるのかしっかり認識している人が成功するのかもしれません。

【 応援団 】
 起業した後、応援してくれる方は居ますか?同じく、結婚されている方はご家族の理解は頂いていますか?起業したばかりの頃はご家族の応援が重要な場合もあります。ご自分の事業の規模を考え、最初から他人と一緒にする方もいらっしゃるでしょう。
 いずれにしても、独りで出来る事は限られています。是非応援団を多く見つけ、一緒に苦労をしてくれる仲間を増やしましょう。

【 資金 】 
 起業するにはお金が必要です。会社を作る方はその費用、事務所を借りる、備品を買う、人を雇う。そして何より生活費も必要です。この生活費を資金繰りに入れていない方が案外多いのです。事業の為の融資が受けられるとしても生活費の融資は受けられません。生活費も含めた資金を考えておきましょう。

【 事例 】
 起業したら必ず成功するとは限りません。残念ながら失敗してしまった人、成功した人様々です。そんな事例をちょっとだけご紹介していきたいと思います。
今回は脱税をしていた方のお話です。

 友人からの紹介でした。税務調査で今大変な思いをしている人が居るので会ってあげてくれないかとの事でした。個人事業者そして白色申告。その経営者は『白色申告なら税務署は来ないだろう』という考えから白色申告を続けていたのです。
 もちろん、申告は適当です。私が行ったときは既に調査は終わり、3年間で4,000万円の申告漏れを指摘されていました。悪い事にその経営者は事務所の場所を変えたばかりで過去の領収書等は既に廃棄され、1年ちょっとの領収書しか残っていません。しかし売上はノートに走り書きされており、それを元に売上は計算され、領収書がないまま所得を計算されていたわけです。私が残っていた領収書を預かり、1年間の帳簿を何とか作成。しかし無い領収書はどうしようもありません。おそらく実際よりは多くなったでしょうが、最後は約半分の2,000万円まで所得を下げてもらう事が出来ました。もちろん本税だけでなく延滞税も課税されます。景気が良い時であれば払えますが、なぜか税務署が来るのは経営状況が悪くなってからです。

 この経営者は何とか納税を終えることが出来ましたが、4,000万円で押印していたらどうなっていたでしょうか。

 起業をすると言う事は正しい申告をするという義務も同時に負うのです。
 起業した後は一日でも早く『相談出来る税理士』を探す事をお勧めします。

岸田会計事務所
http://www.tkcnf.com/kishida