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広報の仕事とは

【プロフィール 】
  • 遠藤昌明(えんどう・まさあき)
  • ジャーナリスト、コンサルタント

    日本工業新聞、産経新聞 記者、三菱商事系(当時)IT企業の事業戦略担当部長を経て独立。
    得意領域は広報戦略コンサルティング、事業戦略コンサルティング、ビジネスマッチング、環境、医療、人物、経済分野の取材・執筆。
    2003年、広報コンサルティング会社 株式会社ライティングアンドブレイン設立。
    2004年 株式会社マカコンサルツを設立し、代表取締役社長就任。
    2007年 社名を株式会社キャリアアンドブリッジに変更、代表取締役。
    放送大学大学院で政策経営を専攻し、ベンチャー企業経営の社会における役割について可能性を追求中。

『株式会社キャリアアンドブリッジ』 へリンク

【広報の仕事とは】

(※画像はクリックで拡大します。)

企業は、広報活動を通じ、さまざまな経営判断の正否を社会に問いかけます。広報活動でも大切なのは、商品・サービスの開発やCSR(企業の社会的責任)活動、新しい事業展開、財務内容に至る経営活動を社会に公表し、認知を働きかけ、市場の反応を敏感に感じ取り、次の経営に反映させてさらに次の情報を発信していく、いわゆるPDCA(計画・実行・評価・改善)サイクルの視点です。単に「商品がよく売れるため」といった発想だけではなく、マスメディアや市場の反応を踏まえ、限られた経営資源の「選択」と「集中」を実践し、商品をさらに進化させたり、新規事業をより市場から受け入れられる方向に修正するなど、強い経営基盤を構築していくために機能させる企画・マーケティングのセンスさえ求められています。

今や良い会社であるという社会認知がなければ企業ブランディングも成立しにくい時代。次の時代に求められる会社となるためにも、社内に広報担当者を据え、しっかりとした広報文化を定着させ、可能な限り経営や事業の計画立案段階からコミットし、トップの行動力や洞察力、リスクへの意欲などに積極的な助けとなる、戦略広報パーソンの育成が重要と言えるでしょう。

【業務の主な流れ】

広報活動で一番大事なことは、企業・組織・団体などが行うさまざまな活動を、社会に発表することです。その内容には、主に下記表のような内容があります。

経営計画 新規事業 新商品・サービス
技術開発 新会社設立、出資 企業提携、事業提携
CSR対応 各種イベント リスク対応

上表などの案件に対し、経営層、担当部門と調整のうえでニュースリリースを作成し、報道機関に発表し、紙・電波・Webメディア等への掲載を目指します。発表の方法はおおむね次の3つで、どの方法を選ぶかはニュースの性格や価値、タイミングによって判断します。

  • リリース配布
  • 個別取材
  • 記者会見

発表の後は、掲載記事やニュースなどを確認します。掲載結果は、通常購読している新聞や雑誌のほか、Webメディア、クリッピングサービスで網羅的に確認できます。報道機関は客観的な評価に基づきニュースバリューを判断し、掲載か否かを決めますので、広報展開において必ず掲載されるといった保証はありません。各企業は事業企画等の段階において、ニュースバリュー高める視点を広報と共に考えていく必要があります。また、掲載されたか否かを確認する方法がある以上、担当記者に聞くなどの行為は原則避けるべきでしょう。

ベンチャー企業においては、単一事業を営んでいる場合がほとんどですので、このなかでニュースバリューを引き出す方法を訓練していくことは特に大切です。

最後に、以下のような情報は、企業規模に関係なく社会に紹介される価値があり、メディアへの掲載確率も高いので、「当たり前」もしくは「うちには関係ない」と思わずに、経営資源を見直してみてください。少なからず、企業力向上につながる何かが見つかるはずです。

  • 良い会社の価値ある活動
  • 魅力ある経営者の采配
  • 特別な技術、商品、サービス
【文章の書き方】

リリースの書き方のページで具体例を示していますが、報道発表をする際の文章の書き方として最も注意したいのは、「平易さ」です。

解読が難しい文章は、いつも忙しい記者にとって負担が多く、よほど注目されている会社でない限り、受け付けてくれない場合が多いと考えるべきです。

そのうえで、
  • 何がニュースかが明確で、ポイントが絞られていること
  • 文章が長すぎず、A4用紙で1〜2程度に収めること
  • 起承転結に準じた手法で書かれていること
などが、取り上げられやすいポイントになるでしょう。